ボスニア・ヘルツェゴビナの通貨はコンバーチブルマルク(BAM)です。1998年に導入されて以来、国内ではコンバーチブルマルクが唯一の法定通貨として使用されています。
旅行中にはコンバーチブルマルクの紙幣と硬貨でスムーズに取引が行えます。以下では、ボスニアの通貨に関する詳細情報と旅行者向けの注意点を解説します。
コンバーチブルマルク(BAM)の基本情報
コンバーチブルマルク(BAM)の基本情報をご紹介いたします。
硬貨
コンバーチブルマルクの硬貨には以下の種類があります。
5フェニング / 10フェニング / 20フェニング / 50フェニング / 1マルク / 2マルク / 5マルク
ボスニア独自のデザイン:硬貨にはボスニアの文化や歴史を象徴するデザインが刻まれています。これらの硬貨は記念品としても人気があります。
紙幣
コンバーチブルマルクの紙幣には以下の種類があります。
10マルク / 20マルク / 50マルク / 100マルク / 200マルク
紙幣デザイン:紙幣のデザインは、ボスニアの主要な歴史的人物や建築物が描かれており、地域ごとの多様な文化を反映しています。
ボスニアでの通貨の取り扱い
ボスニアで現金が使われているシーンなどをご紹介します。
現金での支払い
・ボスニアでは、多くの店舗や施設で現金支払いが可能です。
・地方や小規模店舗、マーケットでは現金のみ対応している場合があるため、少額の現金を持ち歩くことをおすすめします。
クレジットカードの利用
・都市部や観光地ではクレジットカードやデビットカードが広く利用されています。
・一般的に使用できるブランドはVisa Mastercardがメインです。
・地方の店舗や市場ではカード対応がない場合もあるため、現金の併用が安心です。
・また、カード利用時にPINコードの入力が必要となる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
旅行者へのアドバイス
ボスニア旅行の際には以下を意識しましょう。
・少額紙幣を持ち歩く
高額紙幣(100マルク以上)は、小規模店舗やタクシーで断られる場合があります。10マルクや20マルクなどの少額紙幣を用意しておくと便利です。
・ATMの活用を推奨
ボスニアでは、街中や空港に多数のATMが設置されており、現地通貨を引き出すのに便利です。
クレジットカードの準備
クレジットカードのPINコードを事前に確認し、スムーズに利用できるように準備してください。
ボスニア・ヘルツェゴビナ旅行での通貨両替の注意点とポイント
ボスニア・ヘルツェゴビナで両替を行う際、両替レートは場所や方法によって大きく異なります。
一般的に、銀行が最も安定したレートを提供しますが、両替前に必ずレートの表示を確認し、手数料が別途発生するかどうかも注意することが重要です。一見良いレートに見えても、手数料が高額な場合、実際には損をする可能性があります。
日本円が両替できる場所は少ない
ボスニア・ヘルツェゴビナ国内では、日本円を直接両替できる場所は非常に限られています。首都サラエヴォの一部銀行やサラエヴォ国際空港で両替が可能な場合がありますが、それ以外の地域ではほぼ受け入れられません。現地での両替をスムーズに行うためには、ユーロやUSドルを事前に準備して持参するのが最良の選択肢です。
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両替の方法
ボスニア・ヘルツェゴビナを旅行する際の両替のポイントをご紹介いたします。
空港での両替
到着後すぐに現地通貨を手に入れる方法として、空港の銀行や両替所を利用するのが便利です。
ただし、空港での両替レートは市内の銀行や両替所に比べて割高な場合が多いため、必要最低限の金額だけを両替し、残りは市内で行うのがおすすめです。
銀行での両替
銀行は信頼性が高く、適正なレートで両替を行うことができます。サラエヴォやモスタルなど主要都市では多くの銀行があり、営業時間内であれば容易に利用できます。
ただし、日本円を取り扱わない銀行もあるため、事前にユーロを準備しておくと安心です。また、銀行での両替にはパスポートの提示が必要になることが一般的です。
私設両替所(Exchange Office)
市内には多くの私設両替所があります。これらは銀行よりも良いレートを提示していることが多いですが、中には不透明な手数料を請求する場合もあります。信頼できる業者を選び、事前に両替条件を確認することが重要です。
ホテルでの両替
多くのホテルではフロントで両替サービスを提供しています。この方法は便利ですが、銀行や私設両替所に比べてレートが劣る場合が多いです。緊急時や少額の両替が必要な際に利用するのが良いでしょう。ただし日本円は取り扱いが無いかレートが悪い場合が多いです。
ATMの利用
ボスニア・ヘルツェゴビナでは、ATMが主要都市や観光地に多く設置されており、国際ブランド(VISA、MasterCard、Maestroなど)に対応しています。日本の銀行カードで現地通貨を引き出すことも可能ですが、ATM利用手数料や為替手数料が発生するため、事前にカード会社の条件を確認しておきましょう。
両替に関する注意点
・レートと手数料の確認
レートが良く見えても手数料が高い場合、結果的に不利になることがあります。必ず総額を確認しましょう。
・安全性の確保
銀行や信頼できる両替所を利用し、路上での勧誘や非公式な取引は避けてください。
・小額紙幣の準備
ボスニア・ヘルツェゴビナでは、小規模な店舗や市場で高額紙幣が受け入れられない場合があります。細かい紙幣を用意しておくと便利です。
路上での両替勧誘に注意
観光地や鉄道駅、両替所の周辺で「チェンジ、マネー?」と声をかけられることがありますが、このような路上での両替勧誘には絶対に応じないでください。これらは詐欺の可能性が高く、偽札を渡されたり、不利な条件で取引させられる危険性があります。安全な場所での取引を心がけましょう。
ボスニア・ヘルツェゴビナ旅行の際のクレジットカード事情
ボスニア・ヘルツェゴビナでのクレジットカード利用についての基本情報をお伝えします。
旅行の前にしっかり確認しておきましょう。
クレジットカードの普及状況
・都市部(サラエボ、モスタル、バニャ・ルカなど)では、ホテル、レストラン、大型スーパーマーケット、ショッピングモールでクレジットカードが広く利用可能です。
・小規模店舗、地元市場、タクシー、一部のレストランでは現金のみを受け付ける場合があります。
特に地方や小さな村ではカード決済が利用できないことが多いので、現金を用意することをおすすめします。
対応しているカードブランド
・VisaやMastercardが最も広く受け入れられています。
・American ExpressやDiners Clubは一部の高級ホテルや大きな店舗で利用可能ですが、普及率は低いです。
ATMの利用
・ATM(現地では「Bankomat」と呼ばれます)は都市部に多数あり、現金を引き出すことが可能です。
対応するカード: Cirrus、Maestro、Visa Plusなど。
通貨: 現地通貨のボスニア・ヘルツェゴビナ兌換マルク(BAM)を引き出せます。
ATMを利用する際の手数料に注意(発行銀行により異なります)。
ATMの使用前に、カード会社に海外利用の設定を確認しておくことをおすすめします。
現金と併用が基本
現金(BAMまたはユーロ)は、多くの場面で便利です。特にタクシー、小規模飲食店、個人経営の宿泊施設では現金が主流です。
両替: 空港、銀行、市内の両替所(”Mjenjačnica”と呼ばれる)で可能ですが、レートを確認しましょう。
チップ文化
チップは必須ではありませんが、良いサービスを受けた場合、現金で渡すことが一般的です(例: レストランでの支払いで10%程度)。